カナディアン・スラッシュ・メタルの鬼才、ジェフ・ウォーターズ(Gt&Vo)率いるANNIHILATOR(アナイアレイター)が、11/3にリリースするニュー・アルバム「For the Demented」からのファースト・シングル“Twisted Lobotomy”を公開した。

デビュー当初こそ、レーベルの要望もありバンドとしての体裁をとっていたANNIHILATORだが、実際はジェフのソロ・プロジェクトであり、アルバム、ツアーの都度、メンバーを雇い入れる形態をとってきている。その為、前作からメンバーがどう変わったか?という点はあまりアルバムの音楽性を語る材料にはならない。ただ一つ、大切なポイントとなるのは、前作に続き、本作でもリード・ヴォーカルをジェフ自身が担当している事だ。これまで、様々なシンガーが参加してきたが、今となってはジェフのヴォーカルが一番しっくりくる印象だ。ジェフの本職は勿論ギタリストだが、ジェイムス・ヘッドフィールドやデイヴ・ムステイン同様に、シンガーとしてのジェフのスタイルも確立されている。
なお、前作「Suicide Society(2015)」はドラムス以外はベース等も全てジェフ単独でレコーディングしていたが、本作には、現在のバンドメンバーであるアーロン(Gt)、リック(Ba)、ファビオ(Drs)が参加している。

本作の製作にあたってジェフは、「Suicide Societyはファンの要望に応える為、あえて80年代の雰囲気、自分のルーツであるMETALLICAやMEGADETHからの影響を出した曲を作った。今回は、もっと自分らしい音楽をやりたい」と語っており、新曲の”Twisted Lobotomy”は、ツイン・ギターの特性を活かした邪悪な雰囲気のイントロ、スピード・スラッシュを軸に激しいテクニカルで激しいく展開していく構成は、正にジェフの作り上げたANNIHILATORワールドに満ちた楽曲だ。以前からのファンなら「また、このパターンか!」と苦笑いしながらも「これぞANNIHILATOR!」と思ってしまう事だろう。現時点では1曲のみのリリースであるが、他の楽曲そしてアルバムのクオリティも期待が膨らむばかりだ。

For the Demented / ANNIHILATOR

1.Twisted Lobotomy 、2.One to Kill 、3.For the Demented 、4.Pieces of You 、5.The Demon You Know 、6.Phantom Asylum 、7.Altering the Alter 、8.The Way、9.Dark 、10.Not All There 

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