7/26に74回目の誕生日を迎えたばかりのミック・ジャガーが、ソロ名義としては約10年ぶりとなる新曲“Gotta Get a Grip”、”England Lost”の2曲を7/28にリリースした。このリリースは事前の告知が一切ないサプライズ・リリースという形で行われ、世界中のファンを驚かせた。ミック程の超大物ともなれば、自身の名義でないゲスト参加や、カバー・ソングであっても、充分なサプライズだが、完全オリジナルの新曲を、この様な形で告知無しでリリースするのは極めて異例であるし、配信だけではなく、日本盤を含めCDリリースしてしまうところが本当に凄いとしか言いようがない。
昨年はTHE ROLLING STONESとしてキューバ公演を実現させる等、バンドとしての活動を主としており、12月にはブルーズ・カバー・アルバム「Blue & Lonesome」をリリースしたばかり。この9月からはTHE ROLLING STONESのヨーロッパ・ツアーを始めるミックが、シングルとは言え、ソロ曲をこのタイミングでリリースするのは、まさに不意打ちという感じであったが、バンドとは明かに違う、しかしミックの音楽以外のなにものでもない、独特のグルーヴを持つこの2曲は、パフォーマーとしてだけではなく、クリエイティヴな面においてもミック・ジャガが健在である事を示している。
なお、このシングルは日本盤は”Gotta Get a Grip”、”England Lost”2曲入りCDのみが発売されているが、主要配信サイトでは「Gotta Get a Grip / England Lost (Reimagined) – EP」という形で5曲入りのリミックス・バージョンもリリースされている。このReimagined版の収録曲は1.England Lost(feat. Skepta)、2.Gotta Get a Grip(Seeb Remix)、3.Gotta Get a Grip(Kevin Parker Remix)、4.Gotta Get a Grip(Alok Remix)、5.Gotta Get a Grip(Mat Cliford Remix)となっている。