アメリカのメロディック・ハードロック・シンガー、ミッチ・マロイ(Mitch Malloy)が、5年ぶり、7作目となるニュー・アルバム「Making Noise(メイキング・ノイズ)」をリリースした。ソング・ライティングは勿論、全ての楽器演奏、アルバム・プロデュース、ミキシング、マスタリング等、全てをミッチ自身が行っている。レコーディング作業は全て、アメリカのナッシュビルにあるミッチ所有のスタジオで行われており、まさにミッチひとりで作り上げた「ソロ」アルバムと言える。
アルバム・オープニングの軽快な小曲”Rock-n-Roll“、ミドル・テンポの”My Therapy“、ブルージーな香りを醸し出す”One Way“、美しいバラード”It’s Just a Word“、”I Was Wrong“等、本作の基本的な音楽性は、メロディックでキャッチーなアメリカン・ハードロック・スタイルが貫かれており、ミッチ本来の姿と言える。シンプルなアレンジで全体的にヴォーカル・オリエンテッドな仕上がりとなっているが、ミッチによるギター・プレイやグルーヴィーなベース・ラインも、非常に練りこまれており、シンガーとしてだけではない、多彩な才能を感じさせてくれる。
90年代にサミー・ヘイガー脱退後のVAN HALENへの加入話があり、実際にスタジオでVAN HALENとプレイしたデモ音源にもなっていたが、そういったオファーがあったのも頷ける、ミッチの魅力が詰まったアルバムだ。
Making Noise(メイキング・ノイズ)/ミッチ・マロイ
1. Rock-n-Roll、2. My Therapy、3. One Way、 4. Speak Of The Devil、 5. Shook、6. It’s Just A Word、7. Alone、8. I Was Wrong、9. Life Has Just Begun、10. Making Noise、11. Say I Love You(Bonus Track)