1970年代に、QUEEN、KISS、AEROSMITHと共に「ロック四天王」と呼ばれ、日本でも武道館公演を行うなど、絶大な人気を誇ったアメリカの伝説的グラム・ハードロック・バンド、ANGEL(エンジェル)の元シンガー、フランク・ディミノ(DIMINO)が、ANGELの元ギタリスト、パンキー・メドウス(Punky Meadows)をフィーチャーしたPV"Never Again"を発表した。この曲は昨年リリースされたDIMINOのアルバム「Old Habits Die Hard」に収録されていた曲だが、7月末にディミノが「Special Announcement Coming Soon. Hint: It's ANGEL related」という意味深なメッセージを公開し、その答えが、このPVだったのだ。PVには勿論、パンキーも登場してギターをプレイしており、一部のメディアからは「ANGELが再結成してツアーを行う」という記事も飛び出していた。

angel band

ANGEL(エンジェル)

しかし、この「再結成ツアー」報道は、勇み足の報道だった様で、フランクのマネジメントはすぐに再結成を否定する声明を出していた。ただし、その後フランクは自身のSNSを更新して「再結成ツアーの予定は無い。しかし、それは再結成の可能性を否定するものではない。」というメッセージを投稿している。ファンにしてみれば「どうなってるの?」という気分だろうが、この手の再結成は話の進め方がとてもセンシティヴで、過去に、前向きに進んでいた再結成の話が途中で立ち消えになったという例は枚挙にいとまがない。ANGELの再結成となれば、当然、グレッグ・ジェフリア(Key)の動向も気になるところだ。なお、グレッグもDIMINOのアルバム「Old Habits Die Hard」にゲスト参加しているので、まったく芽の無い話ではない。ANGELは2代目ベーシストのフェリックス・ロビンソンは、今年、長年の沈黙を破って活動を再開したパンキーのソロ・アルバム「Fallen Angel」に参加し、パンキーのライヴにも登場している。そういう意味では役者は揃っているので、あとは状況がうまく整えばANGELの再結成は無くはない。しかし「無くはない」という状況だからこそ、話をうまく進める為に「慎重に行きたい。外野に騒がれてメンバーのやる気を阻害したくない。」というのが関係者の本音かもしれない。

ANGELの人気に火をつけたのは、言うまでもなく日本であり、メンバーは後に「まるでビートルズになった気分だった」と来日公演の様子を語っている。そのANGELが再び日本の地を踏む日も近いかもしれない!

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