D_Driveのギター・コンビ、Seiji & Yuki (Gt) へのインタビューは、後半に入ると、質問形式から、文中に『(笑)』の文字が多く登場する対談形式へと変わっていった。
そのロング・インタビューPart2をお届けする。(インタビュー前半はこちら


LiveLand(L): ライヴではYukiさんが立ち位置がセンターで、MCがあったり、通常のバンドのヴォーカリスト的な役割ですが、あれだけ激しいギタープレイをやって、煽りをやって、MCも、ぶっちゃけ大変じゃないですか?

Yuki(Y): ハイ!大変です。(笑) セッション等で、ヴォーカルの方と一緒に演奏させて頂くと、MCも煽りもやって頂けるので「あ、私、ギターだけだ」と思ったりして、少し楽な気分になりますね。(笑)

Seiji(S): でも、D_Driveでも、ワンマンの時は、何故かメンバー紹介は僕なんですね。ワンマン限定で、恒例の悪ふざけ。(笑) 特に、事前の打ち合わせがある訳ではなく「メンバー紹介はお願いします」程度でね。少しは前もって考えているけど、その場の雰囲気で、殆どはアドリブでやってます。(笑)

D_drive

L: 楽しいステージと言えば、D_Driveのライヴには、MCにも笑いの要素がありますね。Shimataroさんや、Chiikoさんも交えて。

S: それは、僕らが関西人だからですね。(笑)

L: 私は関西のライヴは経験がないので、雰囲気が分からないんですが、イメージ的には、もっと激しく笑いがありそうですね。

Y: それが関西は、結構、笑いには厳しいんですよ。東京や他のところではウケても、関西ではウケなかったり。笑いのハードルは高いです。(笑) でも、特に最近強く感じるのは、関西でやるライヴの盛り上がり、一体感がとても凄くなってきたなと思います。今では、東京を凌ぐくらいの盛り上がりになるんです。

S: そうだね。僕らが特に何かしなくても、会場全体が一緒の動きで一体になって盛り上がってくれるから、誰かが音頭をとって盛り上げてくれているのかな?と思って、ライヴの後に聞いてみたんです。そしたら、別にそういう訳ではなくて、自然発生的なものだったんですね。最前でやっている人の真似を後ろの人がして、それがどんどんと後ろに連鎖していって、会場全体になるというね。これはスゴイなと思いました。

L: それは一度、体験したいですね!

S: 是非!(笑) 東京、大阪以外でも、どこへ行っても、皆さん盛り上がって下さいますが、地域によって少しづつ感じが違って楽しいですよ。

D_drive

L: 話題は変わりますが、ここで、お二人の音楽ルーツについてお伺いします。まずはSeijiさんからお願いします。

S: 最初の頃は、今のスタイルとは違って、今でいうJ-POP的な音楽が中心だったんです。しばらくして、友達の影響でLOUDNESSと出会う事になるんですが、ぶっ飛びましたね。ギターだけではなく、全部のパートがとてつもなく上手くて、凄いなと思いました。それで、僕もギター小僧になって行きました。その後も、いろんな音楽、ギタリストを聴き込みましたが、僕の場合、強く影響されたのは「この人」というのが無いんですね。いろんな音楽を聴いて、まんべんなく吸収した感じです。良いとこ取りですね。(笑)
大人になって、ある程度の年齢になった時に、僕のプレイを見たいろんな方々から、しきりに「ジョージ・リンチ好きでしょ?」と言われた時期があったんです。でも、実は、僕はジョージ・リンチは通ってなくてね。(笑) 当然、ジョージ・リンチは知っているけど、プレイが影響される程ではなかった。そう言われたから、そこで改めて聴いてみた、というね。似ているかどうか?はちょっと分からなかったですが、皆さんがそう言うんだから、似ていた部分があったのかもしれませんね。 今は、また僕のスタイルもその頃とは少し変わってきていますが、そんな事もありました。(笑)

L: 今はどんなギタリストを?

S: 今もいろいろなんですが、Yukiちゃんも尊敬しているスティーヴ・ヴァイ。彼のギター・プレイ、ステージングは素晴らしいですね。ギターを弾きながら見せる、というところがね。何時間見ていても飽きが来ないです。

L: Yukiさんはいかがでしょう?

Y: 私はポルノグラフィティが大好きで、ギターを始めた頃にコピーしていました。あと、アヴリル・ラヴィーンも。その後、Seijiさんのいる音楽学校へ体験授業で行った時に、MR.BIGの”To Be With You”を教えて頂いて、他の曲も聴いてみようと、MR.BIGのアルバムを買って、それから大好きになりました。ライヴDVDやCDを何枚も聴きまくりました。あと、ポルノグラフィティがGUNS N’ ROSESが好きだったので、私もGNRを聴いていました。
音楽学校に入ると、そこで、いろんな音楽との出会いがあって、インストに出会ったのもこの時です。ギタリストではスティーヴ・ヴァイやアンディ・ティモンズ等ですね。あとメタルが大好きで、METALLICA、MEGADETH、JUDAS PRIEST、IRON MAIDEN、先日の(MAIDENの)両国国技館も行ってきました。弟もメタル好きでCDを沢山持っているので、それで、いろいろ聴いたりして、普段はインストより普通のメタルを聴く事が多いですね。
実は、最近、またJUDAS PRIESTが好きになって、かなりハマっています。ギタリストが大好きで、スティーヴ・ヴァイよりハマってます!(笑)

L: JUDAS PRIESTのギターと言えば、グレン・ティプトン、K.K.ダウニングですか?

S: いえ、2011年から新しく加入した、リッチー・フォークナーなんです。大好きで、携帯の待受けもリッチー・フォークナーにしています!(笑)

(スマホの画面を見せてくれる)

S: ハハハ!(笑)

Y: リッチー・フォークナーは、私が、こうなりたい、と思っているギタリストの要素を、全て持っているんです。ギターが上手いだけじゃなく、音も、ステージングのカッコ良さも、本当に大好きです。

L: 確かに、リッチー・フォークナーが加入した事で、(引退するはずだった)JUDAS PRIESTが甦った、とロブ・ハルフォードも言ってますね。

D_Drive

L: ところで、先ほど、スティーヴ・ヴァイの話が出ましたが、私が初めてD_Driveを見た時に、ヴァイのステージを見たのと同じ感覚をD_Driveに感じたんです。音楽が似ているという事ではなく、見せながら弾くステージング、という点です。そういう点を意識する事はありますか?

Y: ソロのフレーズを考えている時に、フレットのポジションを意識する事は、たまに有りますね。この弾き方(弦を移動する縦の動き)でも弾けるけど、こっち(フレットを移動する横の動き)の方が、見た目にも派手に見えるな、と思う時はありますね。

S: 僕の場合は、見た目はあまり意識しないけど、音の感じを考えて、結果的に同じ事(縦よりも横の動き)を使う事はありますね。横に動かす方が、人の声に近い、と言うのかな、同じ音階でもトーンが変わりますから。

L: なるほど。拘りの部分に入っていくと話は尽きませんね。最後の話題になりますが、新しいパッケージ・ツアーが発表されています。「美女と野獣と金髪」というユニークなタイトルですが、このツアーの紹介をしていただけますか?”美女”と”金髪”は、私の目の前にいますね。(笑)

S: ハハ!(笑) “野獣”はChiikoかな? この企画は3年前から始まったものですが、TSP(Tribal Scream of Phoenix)のShuさんから、TSPとD_Driveで一緒にツアーをしないか?と声をかけて頂きました。それで一緒にツアーをする事になり、ツアー・タイトルを考え始めて、いろいろなアイデアを出し合いました。TSPも我々も、男女混成のバンドなので、それを取り入れようという事になって「美女と野獣」という案が出たんですが、そのまま過ぎてインパクトに欠けるな、と。で、よく考えたら僕も金髪、Shuさんも金髪なので、これで行こう!と(笑) それで「美女と野獣と金髪」というツアー名になりました。
毎回、いろいろな場所を回らせていただいて、以前は韓国にも行っています。今回は、東京、大阪以外にも、新潟、仙台、福島、名古屋と、回らせていただきます。TSP、D_Drive以外の出演バンドは、場所によって組み合わせが変わりますが、CROSS VEIN、G∀LMET、BRIDEAR、Frozen Cake Bar等、強力なバンドばかりなので、凄い内容のツアーになりますよ!
まだ、お話しする段階ではないですが、その後もいろいろと計画があります。ひとつだけ、お伝えできるのは、具体的な日程は未定ですが、秋に、今年の頭にやった「Edge of Strings」ツアーを、また行います。

L: 今年も、既に沢山のライヴを行っていますが、この先も盛りだくさんですね。

S: D_Driveはライヴ・バンドで、僕の場合は、それが活力になっていますからね。人前で弾く事が止まる(間が空く)と、不安になってくるんですよ。(笑) だからライヴを多くやりたいんです。

Y: そうですね。やっぱり、ライヴの間隔があくと寂しくなっちゃいますね。

S: 移動が続くと大変さもあるけどね。僕がドライバーだから。(笑) でも、他のところでは、皆で協力しあって頑張ってます!

L: それでは、最後に、ファンの方へメッセージをお願いします。

S: D_Driveの目標として、毎月話題のあるバンドでありたいと、思っています。これからも、いろいろな事をやって行きますので、必ずホームページ、Twitterなどで、バンドの情報をチェックしてください。よろしくお願いします!

Y: いつも、D_DriveRさんに支えていただいていて、感謝しています。これからも、より多くの皆さんに、私たちの音楽をお届けしたいと思っています。ぜひ、お友達にD_Driveの事を紹介して頂けると嬉しいです。これからも、頑張りますので、よろしくお願いします!

2016.4.29 本八幡ROUTE 14(千葉県市川市)

 D_Drive

TSP & D_Drive Presents 美女と野獣と金髪

6/11(土) 東京・新宿club SCIENCE
6/17(金) 新潟・Golden Pigs Red Stage
6/18(土) 仙台・Space Zero
6/19(日) 福島・C-moon
6/25(土) 大阪・americamura FANJ twice
6/26(日) 名古屋・今池3STAR

詳細情報:ツアー公式HP
公式Twitter: @Bijyokin

上記以外の5月以降のライヴ予定: D_Drive Official HP
D_DriveオフィシャルTwitter: @lucky_d_drive