4/26に、ニュー・アルバム「Beyond the Human Mind」を、日本先行リリースする、ブラジルのパワー・メタル・バンドVANDROYA。正統派メタル・ナンバーから、メロディアスなバラードまで表情豊かに歌い上げる歌姫、ダイサ(Daísa Munhoz)が、インタビューに応じてくれた。


-ハロー、ダイサ!インタビューの時間をありがとうございます。

Daisa(D):ハイ!こちらこそ、どうもありがとう!

VANDROYAのニューアルバム「Beyond the Human Mind」が、日本でリリースとなります。どんなお気持ちですか?

Daisa(D):とてもエキサイティングよ!でも、ちょっとだけ、ナーバスな気持ちもあるわ。このアルバムのリリースは、日本が一番早いのよ。(注:日本は4/26、海外は4/28リリース) 日本のリスナーが私たちにとって、どれほど大きな存在か、分かって貰えるかしら?ニュー・アルバムを、気に入って貰えると嬉しいわ。

-ニュー・アルバムはとても素晴らしいと感じました。ファーストの「One」も良いアルバムでしたが、このアルバムでは、バンドの更なる進化が感じられます。

D:「Beyond the Human Mind」は、より成熟した私たちを表現できていると思う。それが、前のアルバムには無かったものよ。曲作りはとても順調だったし、曲構成やハーモニーが、以前より複雑になっているのに、メンバーはレコーディングに自信をもって臨む事ができたの。

-前作から4年ぶりのアルバムとなりますが、その間、どんな活動を?

D:「One」をリリースしてから、ブラジル国内を中心に沢山のライヴをやって、とても素晴らしい経験をができたわ。その後、休みを取ったり、メンバーが個別に活動をしていた時期もあったけど、また、すぐに次のアルバムの事を考え始めたの。

Vandroya

-「One」は日本を含めワールド・ワイドなリリースとなりましたが、反響は?

D:世界中からとても素晴らしい反応を貰ったわ。ちょっと信じられない程の反響が返ってきて、驚いたくらいよ。「One」が、世界中の多くのファンに受け入れて貰えたと、感じられた。でも、もっとも大きな驚きは、日本のレーベルと契約して、アルバムをリリースできた事よ!日本のファンが熱烈だって事は、世界中のメタル・バンドが知っているわ。沢山のメッセージが日本から届いて、嬉しくて、頭がおかしくなりそうな程、最高の気分だったわ!(笑)

-「One」は本当に素晴らしいアルバムなので、当然だと思いますよ。ではニュー・アルバムの話題になりますが、制作過程について話して頂けますか?

D:「One」に関する全ての予定を終えて、少し休んだ後、すぐにアルバムの構想を考え始めたわ。最初の予定では、アルバムは2016年の初めにはリリースするつもりだったの。でも、曲作りの中心となるマルコ(Gt)が、自分のスタジオを建てる事になったから、レコーディングのスケジュールを遅らせる事になって、アルバムのレコーディングに取り掛かったのは、2015年の終わりからね。私がヴォーカル・レコーディング中に体調を崩した時期もあって、予定よりも長くかかってしまったの。アルバム作りには、予想外の出来事が付き物だけど、それは他の事でも同じよね。

Daisa

-曲作りはどの様に?

D:曲作りのプロセス自体は、これまでと同じよ。マルコがベースとなるアイデアを出して、アレンジを加えていくの。そこに私がメロディを乗せて、それから歌詞を書きあげていく。私たちのいつものやり方で、これが一番うまくいくのよ。前作との大きな違いは、今回は、全ての曲がこのアルバムの為に書かれたという事。前作は、ファースト・アルバムだから、長い間書き貯めていた曲から収録曲を選択して、レコーディング前に少し手直しをした程度だったけど、今回は、全て曲が私たちにとっても新曲なの。

-アルバムには、パワー・メタル・ナンバー以外にも、ピアノ・バラードや、10分を超える様な大作もあり、バラエティ豊かな構成となっています。

D:VANDROYAは、ハードロック、そしてプログレッシヴ・ロックに強く影響されたパワー・メタル・バンドなの。今回の曲作りは、マルコと私が一緒に行って、時には、お互いが予期しない様なアイデアも出し合ったりしたの。マルコは、このアルバムを「One」よりもずっとヘヴィなサウンドにしたいと思っていたの。2曲のバラードがあるにも関わらずね。でも、彼はそれをやり遂げたの。バラードは私のアイデアが大きかったけど、マルコが目指した、このアルバムの方向性は、私はとても気に入っているわ。歌詞に関しては、オタヴィオ(Drs)と共同で、コンセプトを作り上げたの。だから、このアルバムの歌詞は全て関連性を持っているわ。これも「One」には無かった、このアルバムの特徴ね。

-ニュー・アルバムではテクニカルなプレイ以上にメロディが際立っている感じがします。

D:その答えは、前にも言った、成熟という言葉に尽きると思う。曲自体がとても強力で、密度も濃くなっているの。そして、マルコは作曲だけではなく、プロデューサーとしても素晴らしい仕事をしたと思うわ。

-あなたのヴォーカルも素晴らしいと思います。アグレッシヴなメタルから、エモーショナルなバラードまで、幅広い曲を見事に歌いこなしている。

D:このアルバムには、私の音楽性の全てが表れているのよ。私は、自分のこの声で、いろんなスタイルの曲を歌い分けるのが好きなの。逆に、枠にはまった歌い方はイヤ。私は出来る事は何でもやりたい。出来るのに、やらないなんて健全じゃないわ。だから、このアルバムでは、様々な歌唱スタイルを取り入れようと思ったの。実験的であるという事は、私にとって重要なキーワードなのよ。

-歌はどのように学んだんですか?学校で?

D:歌は独学よ。私の家族は皆ミュージシャンなの。だから、こうしてシンガーになったのも、私にとっては、とても自然だったの。始めて、プロとして歌ったのは9才の時よ。そして、その時からずっと歌に対する学びと実験を、繰り返し続けているのよ。

Daisa

-好きなシンガーを教えてください。男性、女性を両方、挙げていただけますか?

D:多すぎて、答えるのが難しいわ。(笑) でも、特に強く影響を受けたのは、ロバート・プラント(LED ZEPPELIN)、デイヴッド・カヴァーデイル(DEEP PURPLE、WHITESNAKE)、ジャニス・ジョプリン、そして、アン・ウイルソン(HEART)ね。今でも歌声を聴くと、鳥肌が立つほどよ。

-では、好きなアルバムは?

D:これも難しいわね、、、(笑) LED ZEPPELINの作品から一枚選ぶとするなら「IV」には特別な愛情を感じている。あとは、マイケル・キスクカイ・ハンセンの時代のHELLOWEENね。もっと彼らのアルバムを聴きたかったわ。

-リリースに伴うライヴの予定は?セットリストで、ニュー・アルバムから演奏したい曲は?

D:ニュー・アルバムがリリースになったら、ブラジルや他の国で、できるだけ沢山のショウをやるつもりよ。セットリストについては、ニュー・アルバムがリリースされて、ファンの反響を聞きながら決めるつもりなの。でも、セットの半分以上は新曲をやりたい。もしかしたら、「Beyond the Human Mind」アルバム完全再現だってあるかも!(笑)でも、実際は、まだ何も決めてないの。

-日本のファンにメッセージを!

D:ハロー!日本の皆さん!VANDROYAをサポートしてくれて本当にありがとう。私たちがどれほどの感謝の気持ちを持っているか、多分、想像できないと思うわ。それくらい、深く感謝しているの。ニュー・アルバム「Beyond the Human Mind」を気に入ってくれたらとても嬉しい。そして、このアルバムジャパン・ツアーが実現して皆の前でプレイできる事を願っているわ!サンキュー・ソー・マッチ!You Rock!

-ありがとうございました!

D:こちらこそ、ありがとう。楽しかったわ。See You Soon !

インタビュー:M.Furukawa
協力:Bickee Music