1999年から名古屋を中心に活動を続けてきたネオクラシカルHR/HMバンド、RACHEL MOTHER GOOSE(レイチェル・マザー・グース)が、大幅なメンバーチェンジを経て、10年ぶりのアルバム「TOKIWA NO SAI(トキワ・ノ・サイ)」をリリースした。リーダーの植木英史(Gt)のソロ・プロジェクトとして生まれ変わったバンドの新たなシンガーは、韓国メタル・シーンの重鎮バンドZIHARDのソンフン・キム(SungHoon Kim)が迎えられている。その他のメンバーは、KellySIMONZ’s BLIND FAITHの中村和正(Ba)、松原匠(Key)、横山洋介(Dr)という構成だ。更にゲストとしてOUTRAGEの阿部洋介(Gt)、Wackenに出演した女性メタル・シンガーSAEKO(Vo)が参加、OUTRAGEの丹下眞也がドラム・サウンド・プロデュースを手掛け、マスタリング、ミキシングを欧州メロディック・メタルのキーマン、アレクサンドロ・デル・ヴェッキオが行うという豪華布陣で制作されている。

アルバムの方向性は、従来のネオクラシカル路線を踏襲ながらも、プログレッシヴ・メタル、メロディアス・メタル、様式美スタイル等、多彩な作風となっている。シンガーのソンフン・キムのスタイルが、ジェイムス・ラブリエに似ているのと、全体的にテクニカルな曲調なので、自然にDREAM THEATERを思い起こさせるが、そこまで難解だったり、極端に長い曲がある訳ではない。コンパクト(と言っても5~7分台の曲が多い)な中でドラマチックに展開する部分もあり、全曲が非常に練りこまれており聴きごたえのある内容だ。歌詞は全て英語で、実力派揃いのプレイは勿論、曲、プロダクション共に、世界基準のクオリティに仕上がっている。活動が安定しない時期が長く続いていたが、このアルバムを機会に、活発に活動をしてくれる事を期待したい。

ライヴ・インフォメーション

2/18 東京・吉祥寺クレッシェンド

2/19 大阪・西九条BRANDNEW

チケット、その他詳細:オフィシャル・ホームページ

TOKIWA NO SAI

1.SE 、2.Stuck in the past glory、3.TOKIWA NO SAI、4.There is no time left、5.Surface your boat 、6.It’s all about journey、7.Ubiquitous chains、8.Gain to the glory、9.Love will never reach you 、10.Never ending story