DOKKENが全盛期のメンバーで復活!

80年代のLAメタルブームで一世を風靡し、日本でも高い人気を誇るDOKKENが、クラシック・ラインナップでの復活を果たす。
ドン・ドッケン(Vo)は、海外メディアのインタビューで、既にアナウンスされているLOUD PARK 2016への出演を含むジャパン・ツアーを行う事を公式に語っている。(日本側の主催者からは現時点では未発表)。ドンは、この再結成はあくまでも日本限定である事を強調している。
クラシック・ラインナップとは、もちろん、ドン・ドッケン(Vo)、ジョージ・リンチ(Gt)、ジェフ・ピルソン(Ba)、ミック・ブラウン(Dr)である。DOKKENの場合、エレクトラからメジャー・デビューを果たす前の下積み時代が長く、ジェフ・ピルソンの前にRATTのフォアン・クルーシェが在籍していたり、初期のレコーディングでACCEPTのピーター・バルテスがベースをプレイしていたりするので、今回の再結成はオリジナル・ラインナップとは言えない。しかし、今回のメンバーが、誰もが「全盛期のメンバー」と認めるランナップと言って良いだろう。「Tooth and Nail(1984年)」「Under Lock and Key(1985年)」「Back for the Attack(1987年)」の3枚は、LAメタルの範疇にとどまらず、HR/HM史に残る名盤として現在でも高く評価されている。

今回の再結成は「1の後にゼロが沢山ならんだ」高額のオファーを貰った為、とドンは率直に語っている。金額の提示を受けたドンが、他のメンバーにアプローチをする事で、今回の再結成が実現した様だ。「金のための再結成」というと聞こえが悪いが、この手の再結成には金の話がついて回るのは当然である。LED ZEPPELIN(特にロバート・プラント)やPINK FLOYDの様に高額オファーに目もくれないバンドも存在するが、「NO」と言われても、ファンとしては残念な気持ちになるものだ。
クラシック・ラインナップでのDOKKENの再結成の動機がどうであれ、全盛期のメンバーが勢ぞろいして日本限定でライヴを行ってくれるのは、ありがたい話だ。DOKKENのファンであれば、ドンのこうした率直な物言いには慣れている部分もあるのではないだろうか?「ジョージとの友情が、、」と言われても、逆に額面通りには受け取りにくい。勿論、ドンとジョージが真の和解をしてくれれば、それが一番うれしいのは言うまでもないが。
寧ろ、ファンとして気になるのは、ドンがどの程度、クラシック・ナンバーをオリジナルに近い形で歌えるのか?という点かもしれない。近年のドンのパフォーマンスを見ていると不安な気持になる部分もあるが、一時期、精彩を欠いていたシンガーが突如復活をする例もあるので、ここはドンの頑張りに期待したい!

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