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RUSHがツアーからの引退を表明

昨年、40周年を記念するツアー「R40」を行い、今後の動向が注目されていたRUSHだが、ギターのアレックス・ライフソンが海外メディアのインタビューに答え、「ツアーからの引退」を正式に表明した。ドラムのニール・パートの肉体がツアー生活に耐えられる状態ではない、との事だ。先のツアーから、肩や肘に痛みを感じており、100%のプレイを継続する事に困難を感じていたそうだ。R40のツアーは、北米のみの開催で終了していたが、アレックスやゲディ・リーはツアーの継続を望んでおり「失望を感じた」と話している。ツアーから引退はしても、バンドが解散する事態にまではいたっておらず、レコーディングや単発のショウは今後もあり得る様だ。

ニールは家族との時間を大切にしたい、という意向も

ニール自身は、先のツアー終了時に、家族との時間を増やしたい、という意向をインタビューで語っていた。ニールは十数年前に、妻と娘を相次いで亡くすという悲劇に見舞われており、この時もRUSHの存続が危ぶまれていた。しかし、その後、無事に音楽シーンへの復活を遂げ、私生活でも新しいパートナーと共に家庭を築いている。そんなニールは「ツアー中に自分が子どもに会えない寂しさには耐えられるが、幼い子どもが父親に会えなくて寂しがっている状況には耐えられない」と語っていた。腕のコンディションに加えて、こういった事情もニールのツアー引退の背景にはあると思われる。

バンドの次のアクションは秋?

アレックスは、RUSHの次のアクションは秋ごろになるだろうと語り、ニール抜きでRUSHを継続する可能性についての質問には、「俺達は40年ごとにドラマーをクビにして、新しいヤツを入れるんだよ。」とジョークで応じている(ニールは74年に加入した2代目のドラマー)。

出典:Rolling Stone (英語)