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エディ・ジョブソンの40周年記念に相応しいU.K.のスペシャル・ライヴを完全収録

2013年11月8日にクラブチッタで行われた、エディ・ジョブソン(Eddlie Jobson)のデビュー40周年を記念した、U.K.特別公演を収録したライヴ作品「Curtain Call(カーテン・コール)」がついにリリースとなった。このライヴはU.K.の1stアルバム「U.K.(憂国の四士/78年)」と2ndアルバム「デンジャー・マネー(79年)」を曲順通りに全曲演奏し、更にアルバム未収録曲やライヴ・アルバム「Night After Night(79年)」のみに収録されていた曲も網羅されるという、正に「特別公演」の名に相応しい内容のショウであった。
本作は、70年代にLP1枚モノとして編集された「Night After Nihgt」と、質の良くない画質・音質の再結成ライヴしかリリースされていなかったU.K.のライヴを、鮮明な映像と音質でフル収録した作品としても、非常に価値の高いものとなっている。元々はワードレコーズの通販限定でボックス・セットのみで限定リリースされ、Blu-ray盤は完売状態だったが、今回、一般リリースとなり多くのファンの元に届けられることとなった。

演奏、画質、音質、編集、全てがハイクオリティ

本作のバンド・メンバーは、エディ・ジョブソン、ジョン・ウェットンの他は、アレックス・マハーチェック(ギター)、マルコ・ミネマン(ドラム)という、再結成U.K.ではお馴染みのサポート・メンバーだ。プレイの実力には疑いの余地はないメンバーで、心配があるとすればジョン・ウェットンの歌の調子くらいだが、本作では素晴らしい歌を聴かせてくれている。ステージ上には特別なセットはなく、MCも入らずアルバムが曲順どおりに演奏されていく、という非常にシンプルなライヴだが、その分、メンバーの演奏を集中して堪能する事ができる。最初から作品化をする事を前提に撮影、録音されているので、映像も音も素晴らしい。エディ・ジョブソン自らが編集に関与しているので、演奏シーンの切り替え等、作品としてのクオリティも高い。ライヴ・アルバムはともかく、映像作品になると、ミュージシャンが直接制作に関わらずに、今一つ、映像制作側とファンの期待とのズレを感じたりする事もあるが、本作にはそういった要素は全く見当たらない。なお、本作のライナーノーツには、1曲毎にエディ・ジョブソンのコメント(日本語訳付)が記されており、非常に興味深い内容となっている。

「Curtain Call」収録内容

「U.K.(憂国の四士)」 1. 闇の住人、2. 光の住人、3. 闇と光、4. 若かりし頃、5. アラスカ、6. 時空の中に、7. ソーホーの夜、8. 瞑想療法
9.ドラム・ソロ
「デンジャー・マネー」 10. デンジャー・マネー、11. ランデヴー 6:02、12. ジ・オンリー・シング・シー・ニーズ、13. シーザーズ・パレス・ブルース、14. ナッシング・トゥ・ルーズ、15.キャリング・ノー・クロス
16. ウェイティング・フォー・ユー (アルバム未収録)
「ナイト・アフター・ナイト」 17. ナイト・アフター・ナイト、18. アズ・ロング・アズ・ユー・ウォント・ミー・ヒア