ASIA featuring John Payne(エイジア・フューチャリング・ジョン・ペインで共に活動をしたジョン・ペイン(Ba、Vo)エリク・ノーランダー(Errik Norlander,Key)が、新プロジェクトDUKES OF THE ORIENTを結成し、セルフタイトル・アルバム「デュークス・オブ・ジ・オリエント~時空の旅人」でデビューを果たした。ジョン・ペインは91年~2006年まで、実に15年にもわたりASIAでベース、ヴォーカルをプレイし、ジェフ・ダウンズ(Key)と共にバンドの中心メンバーとして活動をしてきたが、ASIAがジョン・ウェットン(Ba&Vo)を含むオリジナル・メンバーで復活した後は、GPS、ASIA feat John Payne等の活動はしつつも、ASIA時代ほど活発な動きはしておらず、オリジナル・スタジオ・アルバムをリリースするのは、約10年ぶりとなる。

本作はジョンにとっては久しぶりのオリジナル・アルバムとなるが、エリク・ノーランダーが中心となって作り上げたそのサウンドはASIAの面影を色濃く残しているのが特徴だ。エリクのキーボード・プレイにはジェフ・ダウンズを思い起こさせる音色、フレーズも多く、曲によっては80年代のオリジナルASIAの雰囲気も感じられる。90年代に「AQUA(92年)」、「ARIA(天空のアリア、94年)」等、良質なメロディック・ロック、AORアルバムをリリースするも、80年代前半の様な黄金時代をもたらす事はできなかったジョン・ペイン時代のASIAだったが、もし本作の様な初期の雰囲気を持ったアルバムをリリースしていたら、その後の展開も変わっていたかもしれない。そんな事を感じさせてくれる程にASIAワールドに満ちた素晴らしいアルバムだ。

デュークス・オブ・ジ・オリエント~時空の旅人 / DUKES OF THE ORIENT

1.BROTHER IN ARMS(血の絆)、2.STRANGE DAYS(終末)、3.AMOR VINCIT OMNIA(天上の愛)、4.TIME WAITS FOR NO ONE(絶望と希望)、5.A SORROW’S CROWN(悲嘆に暮れて)、6.FOURTH OF JULY(7月4日~新たなる未来)、7.SEASONS WILL CHANGE(変革時機)、8.GIVE ANOTHER REASON(真理への道程)、9.THE REBEL(反逆者) * bonus track

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