オランダのゴシック・メタル・バンドTHE GATHERINGの元シンガー、アネク・ヴァン・ガースバーゲン(Anneke van Giersbergen)が、新バンドVUUR(フーア)を結成し、デビュー・アルバムを「In This Moment We Are Free – Cities」11/29にリリースする。THE GATHERING以降は、ソロ・アルバムや、ASIAジョン・ウェットン、ジェフ・ダウンズによるデュオ・プロジェクトICONの2ndアルバムに参加し“To Catch the Thief”、”Tears of Joy”でウェットンとのデュエットする等、バンド以外での活動が多かったアネクだが、万を持して新バンドを結成しHR/HMの音楽性に回帰、オランダ語で炎を意味するVUURの名前で活動を開始した。

VUURの音楽性は、メタリックなサウンドと、変拍子、長尺曲、ドラマチックなアレンジを取りいれたプログレ・メタル・サウンドだ。本作は海外ではINSIDE OUTというプログレ、HR/HMを得意とするレベールからリリースされている。KANSAS、スティーヴ・ハケット、デヴィン・タウンゼント、SONS OF APPOLOといった日本のプログレ、HR/HMにもお馴染みのラインナップが並ぶレーベルだ。
音楽的には完全なプログレ・メタルなので、DREAM THEATERや、SONS OF APPOLO、あるいはWITHIN TEMPTATIONといったシンフォニク系のファンは要チェックだ。

本作の曲には、全てサブタイトルとして世界の都市名が記されているこれは、アネクがこれまでに訪れた都市にインスパイアされた曲という事を表しており、その意味ではアルバム自体が一つのコンセプトに基づいているといえる。ここに日本の都市名が無いのは、彼女自身がまだ来日経験が無い為だ。バンドは既にありバムをサポートするツアーを欧州で開始しており、このアルバムで来日してくれる事を期待したい。

In This Moment We Are Free – Cities / VUUR

1. My Champion – Berlin、2. Time – Rotterdam、3. The Martyr And The Saint – Beirut、4. The Fire – San Francisco、5. Freedom – Rio、6. Days Go By – London、7. Sail Away – Santiago、8. Valley Of Diamonds – Mexico City、9. Your Glorious Light Will Shine – Helsinki、10. Save Me – Istanbul、11. Reunite! – Paris、12.Fighter – Warsaw (Bonus Track for Japan)