ジェフ・ベック(Gt)スタンリー・クラーク(Ba)、サイモン・フィリップス(Drs)、トニー・ハイマス(Key)と共に行った78年の来日公演の模様を収録したCD「Freeway Jam」が7/21に海外レーベルLaser Mediaからリリースされた。ジャケにも「Radio Broadcast」の記載があるとおり、ラジオ放送音源を元にCD化したもので、この手のカタログには良くあるアーティスト非公認の正規流通品である。ブートレッグ市場に寛容な日本では、音源の入手は難しくなく、このライヴは様々な形でブートが存在するが、ブート規制の厳しい地域ではこういったCDは重宝されるのかもしれない。

40年前のラジオ音源の為、音質の良さは望むべくもないが、それよりもラジオ音源のアナウンスやコマーシャルをカットしたのか、曲と曲の間がブツ切りになっており編集は非常に雑だ。それ以前に、ジャケットのサイモン・フィリップスの名前のスペルが違う時点で、購入意欲の萎えるファンもいるかもしれないが、そのサイモンが当時、二十歳そこそこで聴かせてくれるプレイは驚嘆という他は無い。時期的には、ジェフの「Their and Back」の前、JUDAS PRIESTの「Sin After Sin(背信の門)」やジャック・ブルースの「How’s Tricks」の直後あたりだ。

CD1枚なので、フルセット収録ではないが、ジェフ、スタンリーのそれぞれの曲の他、後にコージー・パウエルのアルバムに収録される”Cat Moves“といった珍しい曲もある。前述のとおり、プロダクションは雑だが、曲が途中で切れたりする事は無いし、超絶ミュージシャンが集まったバンドのテンションの高い演奏は、素晴らしいの一言である。

Freeway Jam / ジェフ・ベック、スタンリー・クラーク、サイモン・フィリップス、トニー・ハイマス

1.Star Cycle、2.Freeway Jam、3.Cat Moves、4.Goodbye Pork Pie Hat、5.School Days、6.Journey to Love、7.Lopsy Yu、8.Diamond Dust、9.Scatterbrain、10.Rock n’ Roll Jelly

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