カール・パーマーが、自らのバンドCarl Palmer’s ELP LEGACYを率いてワールド・ツアーを行う事を、オフィシャル・サイトで明らかにした。このツアーは、2016年に相次いで逝去したカールの元バンド・メイト、キース・エマーソングレッグ・レイクに捧げるツアーとされており、バンド名のとおり、ツアーでは、EMERSON LAKE & PALMER(ELP)のクラシック・ナンバーがプレイされる。

ツアーを始めるにあたってパーマーは「キース、グレッグを失った悲しみと共に、今こそ偉大なるELPの曲を自分自身のバンドでプレイする時だ。ファンもそれを待ち望んでいる。」と語っている。現在、パーマーはASIAの活動と共に、自分自身のトリオ・バンドを率いている。このバンドは、ギター、ベース、ドラムのトリオ編成で、ロック・トリオとしては普通の形態だが、ELPをプレイするにも拘わらず、キーボード・プレイヤーが不在というのは、非常に興味深い。以前からパーマーは、カール・パーマー・バンドとして、この形態でELPの曲も数多く演奏してきている。他のミュージシャンが、ELPをプレイするのにキーボード・レスでは殆ど意味をなさないが、オリジナル・メンバーならでは新解釈だ。グレッグ・レイクも自ら率いたバンドで、ゲイリー・ムーア(故人)をギタリスト迎えてELPナンバーをプレイしていた歴史が思い出される。

carl palmer
2016年にエマーソン追悼として行ったELPの代表曲”展覧会の絵“のライヴ・パフォーマンスを収録したDVD「PICTURES AT AN EXHIBITION- A TRIBUTE TO KEITH EMERSON」もリリースされており、元GENESISスティーヴ・ハケット(Gt)等がゲスト参加している。現在は、本文末に記載のオフィシャル・ホームページ内から購入可能(英語)。本作は、この後、ツアーに合わせて一般でのワールド・ワイド・リリースも予定されているとの事だ。

なお、パーマーは、このツアーのスケジュールを縫って、JOURNEYと共にASIAのツアーも行う事になっている。先日亡くなったジョン・ウェットン(Ba&Vo)の代役として、YESクリス・スクワイア(故人)の後任としてプレイしているビリー・シャーウッドが参加する。そのYESは先日行われたライヴで、ウェットンへの追悼としてASIAの代表曲、“Heat of the Moment”をプレイしており、動画がYouTube等で公開されている。

カール・パーマー・オフィシャル・サイト(英語)

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