D_Drive/Seiji(Gt)のインタビュー後半を、11/12本八幡ROUTE 14(千葉)のライヴフォトと共にお届けする。インタビュー前半の新曲「The Last Revenge / Shape of Your Life」の話題から発展する形で、曲作りを中心に語ってくれた。


 

d_drive

-次のアルバム用の曲作りは始めているのですか?

Seiji(S):完成している曲は無いですが、アイデアはかなりストックがあります。

-曲作りはどんな風に進めるんですか?

S: 意外に思われるかもしれませんが、僕は、ギターを持たずに頭の中で曲を書く事が多いんです。ギターのパートだけじゃなく、結構、ドラムも好きなので、ドラム・パターンも一緒に頭の中で組み立てていく。そうやって頭の中で曲を作り上げた曲を録音する為に、初めてギターを持つという感じです。

-頭の中で思いついた曲を、録音する前は、どの様に覚えておくんですか?

S:昔の話ですが、腕を骨折してしまってギターが全く弾けない時期がありまして、そんな時に、曲のイメージがどんどん頭に沸いてきたんです。それを「絶対忘れてはいけない」と、頭の中で何度も何度も繰り返して覚えておく。そして、また続きを頭の中で作って、また最初から繰り返し覚える、という事を、トレーニングの様にしてきました。それがクセになって、今でも同じ様にしています。
1曲丸ごと頭の中で作り上げてしまう事もあります。それこそ、何弦の何フレットとか、チョーキングのイメージまで、頭の中にビジョンとして見えているんです。

D_Drive

-それは結構珍しいスタイルじゃないでしょうか?

S:そうですね。僕は、あの時、一時的にギターを弾くけなくなってしまって、それがキッカケで、この方法にたどり着いた。人間って失って初めて、大切さが分かる事ってある思うんです。僕の場合は幸い、またギターが弾けるようになりましたが、あの頃の事は、今でも自分の中に染み付いていますね。
ある時、自分のこういうやり方が、どれほどのものか試してみたいと思って、ある大会に参加したんです。それで、まず関西の代表に選ばれて、全国で600人の中の8人まで残り、CDデビューが出来ました。自分のやり方で結果を残す事ができた訳です。でも1回だけではマグレかもしれない、と思い、2年後にもう一度、チャレンジしたんです。そうしたら、次は800人の中で4人に選ばれて、またCDを出すことができた。そこで始めて、マグレじゃなかったと、自分のやり方に自信が持てる様になりました。

D_Drive

-この話をお伺いしていて、そうやって頭の中で作り上げ方法で作られた曲だから、D_Driveの曲はインストにもかかわらず、頭に残りやすいのかな、と思いました。

S:そういう部分はあるかもしれませんね。僕が自分でプレイする時も、沢山の曲を演奏する中で、何度練習しても、やっぱり昔の曲だと「あれ?このフレーズどうだったかな?」と思う事もあります。そんな時は、目を閉じて弾くと、頭の中に曲が見えてくるんです。そういう癖も、ついてますね。実は、これも怪我の功名的な話で、ステージでメイクが汗で落ちて目に入ってしまって、痛くて目が開けられない事があって、ずっと目を閉じて弾かざるをえない事があったんです。そうしたら、目を閉じているのに頭の中に、ビジョンがハッキリと見えるのに気付いたんです。それで、これはイケる!と。
今でも、ライヴ中に僕が目を閉じて弾いている事が多いのに気づく方がいると思います。あれは決して眠い訳じゃないんですよ。(笑)

-イヤイヤ、誰もそんな事は思いませんよ。(笑) さて、まだ少し早い話題かもしれませんが、もう今年もあと僅です。D_Driveにとって、2016年はどんな1年でしたか?

S:これは毎年同じ事を思うんですが、今年も充実した1年にする事ができた、と思っています。僕たちはオール・セルフのバンドなので、ライヴも自分たちで機材車を転がして、走り回ってツアーをしています。ハッキリ言ってしんどいですが、やっぱりライヴが楽しくて仕方がないんですよね。ヘトヘトになっているけど、充実していて楽しい、そんな気持ちです。

D_Drive

-確かに「Edge of Stringsツアー」の1回目が今年の初めで、今もう2回目をやってますし、夏の初めには「美女と野獣と金髪ツアー」もありましたね。「美女金(美獣金)」は「Edge of Strings」とは違うタイプのツアーですね。

S:そうですね。「美女と野獣と金髪ツアー」はD_Drive以外は歌有りのバンドでした。「Edge of Strings」と違って、全く音楽性の違うバンドと一緒にやるライヴが多いのも、D_Driveの特徴ですね。極端な組み合わせだと、僕ら以外は全部アイドルとか、弾き語りとかもありますよ。(笑)

-それは凄いですね。

S:どんな組み合わせでも、僕らはいつものD_Driveのライヴをするだけです。それでも、僕ら以外を目当てでライヴに来ている方にも楽しんで貰えると思っているし、実際、そういう形でD_Driveを知って、ファンになってくれた人も沢山いるんです。だからライヴは楽しいと思うんです。

D_Drive

-2017年はどんな年にしたいと思っていますか?

S:次のアルバムの準備を進めて行きます。そして、やはりライヴです。ライヴは僕らの血液の様なものなので、止める事は無いです。まだ、発表できる時期では無いですが、いろいろ話は進めていますので、来年もD_Driveを楽しみにしていてください!

インタビュー、写真:Masashi Furukawa

2016/11/12

このインタビューを行った11/12のROUTE14(千葉)のライヴ(共演は、ガールズHRバンドFATE GEAR、美里ウインチェスター)、そしてEdge of Strings IIツアー・ファイナルとなった11/24東京・下北沢GARDENと2回続けてD_Driveのライヴを見た。千葉のライヴはガールズ・バンドとの共演、下北沢はインスト・バンド・ツアーという、タイプの異なるライヴだったが、Seijiが言う通り、どんなライヴでもD_Driveのライヴは変わることは無く、普段どおりの激しく楽しいライヴを展開していた。
12月には東京、大阪で、ツイン・キーボードのプログレ・ユニットNeo-Zonkとのライヴも行われる。メロディアス&テクニカルなツイン・ギターと、ギター・レス変拍子ユニットという、対照的で強力な組み合わせで、これも激しく楽しいライヴになるに違いない。


ライヴ・インフォメーション

12/9(金) 東京・吉祥寺Silver Elephant
Attack of the Melody Tour 2016
D_Drive、Neo-Zonk
open 19:00、start 19:30
前売 3,500円、当日 4,000円 (1D別)

12/10(土) 神奈川・厚木Thunder Snake
Thunder Snake ATSUGI 14th Anniversary SPECIAL LIVE!!
D_Drive、シェーンベルク、TSP、BLIND BIRD
open 17:00、start 17:30
前売 3,000円、当日 3,500円 (1D別)

12/11(日) 東京・新代田 Rock Bar Boogie Stock
トーク&ライヴ vol.11 ~D_DriveとX’mas Party~
open 17:30、start 18:00
前売 3,000円、当日 3,500円 (2D別)

12/17(土) 大阪・平野 ORTOLOUNGE
Attack of the Melody Tour 2016
D_Drive、Neo-Zonk、大山まき(OA)
open 19:00、start 19:30
前売 3,500円、当日 4,000円 (1D別)

チケット情報、時間等、各ライヴの詳細、1月以降のライヴ予定:D_Driveオフィシャル・サイト

シングルCD:The Last Revenge/Shape of Your Life

12/1リリース。初回限定発売】品切れの場合、再プレスはありません。
商品番号 : DDSI-2016 価格 : ¥926 (税込¥1,000) 販売元 : CoolToneMusic

D_Drive new single