GRAHAM BONNET BANDとして活動をしている、グラハム・ボネットの来日公演が決定した。2017年3月に東名阪で3公演が行われる。昨年、今年とマイケル・シェンカーと共に来日しており、3年連続の来日となるが、今回はGRAHAM BONNET BAND & ALCATRAZZ JAPAN TOUR 2017と題されたツアーで、グラハムがヘッドライナーとなる。タイトルはカップリング・ツアーの様だが、実際にグラハムが2ステージのライヴをやるとは考えにくいので、現在GRAHAM BONNET BANDが行っているライヴを、2部構成にする形式となるだろう。それでもグラハムがフル・サイズのライヴを日本で行うのは、2000年のANTHEM feat Graham Bonnet以来、グラハムのリーダー・バントともなれば、1984年スティーヴ・ヴァイ時代のALCATRAZZ以来だ。

アルバム「The Book」をリリースしたグラハムはヨーロッパ・ツアーを行っており、ALCATRAZZの曲が若干増える可能性はあるが、ライヴ自体は同じ様な内容になると思われる。むしろ今回の来日のポイントは来日メンバーで、現在、肩の治療の為ツアーを外れているドラマーのマーク・ゾンダー(WARLORD,FATES WARNING)が復帰し、GRAHAM BONNET BAND、ALCATRAZZを通してプレイをする。2014年にマイケル・シェンカーのサポートでグラハムが来日した時は、まだマークはバンドに加入しておらず今回が日本初登場となる。パワーとテクニックを併せ持つマークのプレイは、ライヴでも注目だ。

更に、キーボードにはALCATRAZZのオリジナル・メンバー、ジミー・ウォルドーが全編参加する事になっている。ジミーはこの記事掲載時点でNEW ENGLANDとして来日公演を行っており、グラハムのツアーには参加していない。しかし、ALCATRAZZに限らずグラハムの持ち曲の多くはキーボードも重要なパートになるので、同期ではなく、ジミーが全面参加というのは非常に大きなポイントだ。ALCATRAZZのパートでは同じくNEW ENGLANDで来日したベースのゲイリー・シェアも参加する事になっており、オリジナル・ラインナップのうち3人が揃うという点でも貴重なライヴとなる。イングヴェイ・マルムスティーンやスティーヴ・ヴァイが1曲でも2曲でも一緒にプレイしてくれれば、と思わないファンは居ないと思うが、残念ながらそこまでのプランは無い様だ。

メンバーと過去の名曲がクローズアップされるのは当然で、ライヴでそれほど多くプレイされる事はないだろうが、新作「The Book」もグラハムのソロ作品ではベストとも言えるハードロック・アルバムだ。“Into the Night”、”The Dead Man Walking”といった極上のハードロック・ナンバーがプレイされる事を期待したい。

GRAHAM BONNET BAND &  ALCATRAZZ Japan Tour 2017

2017/3/17(月) 大阪・クラブクアトロ
2017/3/18(火)名古屋・クラブクアトロ
2017/3/20(木)東京・TSUTAYA O-EAST
チケット等詳細情報:TOKYO ONKYO ROCK SITE

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