最もヘヴィなアルバムとなった「Resonate」

第3期DEEP PURPLEでベース、ヴォーカルとして活躍したグレン・ヒューズ(Glenn Hughes)が8年ぶりのソロ・アルバム「Resonate(レゾネイト)」をリリースした。本作についてグレンは海外メディア向けインタビューの中で「これまでの作品の中で最もヘヴィなアルバムになるだろう」と語っていた。PVが先行で公開となったオープニング・ナンバー”Heavy“からも、その方向性を推測する事ができたが、アルバムがリリースされ、全曲を聴いてみると、予想以上にヘヴィ!で正直驚かされた。グレンのハード&ヘヴィなアルバムの代表作「Addiction(96年)」よりも更にヘヴィさに拘ったと言える内容だ。

ソウルフルなヴォーカルも健在!

あまり「ヘヴィ」を強調するとクラシック・スタイルのHR/HMファンから敬遠されてしまうかもしれないが、このアルバムのヘヴィはモダン・ヘヴィネスでは無い。かといってBLACK SABBATH的なリフのヘヴィさでもなく、、リズム的なヘヴィさが際立つ曲が多い。全体的なサウンドはギター中心のオールド・スタイルのハードロックで、オルガン主体のキーボードも随所で活躍している。”Steady“のイントロを始めジョン・ロード(ex DEEP PURPLE、故人)を彷彿とさせるプレイも各曲で聴くことができる。ソウルフルなグレンのヴォーカルも健在で、自らのルーツであるソウル、ファンク的な歌唱を、リズム主体のハードロック・ナンバーに見事に織り交ぜている。前半はヘヴィさが際立つ曲が並び、後半に進むに従って、バラード”When I Fall“や軽快な”Stumble & Go“、アルバムリリースに合わせてPV公開されたチャド・スミス(Dr、RED HOT CHILI PEPPERS)参加の”Long Time Gone”等、曲のバラエティが増す構成で、昔で言うのA面、B面的な感覚で聴くと良いかもしれない。

Resonate(レゾネイト)

1. Heavy、2. My Town、3.Flow、4. Let It Shine、5. Steady、6. God Of Money、7. How Long、8. When I Fall、9. Landmines、10. Stumble & Go、11. Long Time Gone、
12. Nothing’s The Same (初回盤限定・ボーナストラック)、13.When I Fall(アコースティック、日本盤ボーナス・トラック)

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