「地獄のロックライダー」のジム・スタインマンが20年ぶりに全面参加

約5年ぶりにミートローフ(Meat Loaf)のニュー・アルバム「Braver than We Are(邦題:ブレイヴァー・ザン・ウィー・アー~勇者再誕~)」がリリースされた。本作最大の話題は、何といっても、全世界でトータル5000万枚以上とも言われる大ヒット・シリーズ「Bat Out of Hell(邦題:地獄のロックライダー」を生み出したジム・スタインマンとのコンビが20年ぶりに完全復活した事である。オペラ風のオープニング・ナンバーの「Who Needs the Young」から、ジムの世界観が全開で、アルバム全編にわたって、壮大なアレンジの曲が並ぶ。ミートローフの歌唱が冴えるバラードのデュエット曲「Speaking in the Tongues」を始め、ハード・ナンバーの「More」、キャッチーな「Train of Love」等、やはりジムとミートローフのコンビは別格を思わせるアルバムだ。

ドラマチックでメロディ豊かなハードロック

海外の人気と日本での人気がリンクしないアーティストの代表格ともいえるミートローフだが、そのドラマチックでメロディ豊かな音楽性は、非常に日本人好みと言える。なぜ、この音楽が日本でそれほど評価されないのか?不思議で仕方がない。ミートローフのメジャー・デビュー作品であり、最大のヒットである「Bat Out of Hell」が日本でも正当に評価されていれば、また違った展開があったかもしれないと思うと、非常に残念である。とはいえ、こうして日本盤がコンスタントにリリースされるところは、流石はミートローフと言える。ミートローフはソロ・シンガーだが、曲のアレンジは基本ハードロックで激しいギター・ソロが入る曲もある。プログレや、シアトリカルで、ドラマチックに展開する曲が好きなHR/HMファンには、ぜひ、ミートローフのアルバムを聴いてみてほしい。

Braver than We Are~勇者再誕~ / Meat Loaf

1. フー・ニーズ・ザ・ヤング、2. ゴーイング・オール・ザ・ウェイ (feat. エレン・フォーリー&カーラ・デヴィート)、3. スピーキング・タン、4. ラヴィング・ユー・イズ・ア・ダーティ・ジョブ、5. スーベニア、6. オンリー・ホエン・アイ・フィール、7. モア、8. ゴッズ、9. スカル・オブ・ユア・カントリー (feat. シアン・コーイ)、10. トレイン・オブ・ラヴ、11. フォー・ホワット・イッツ・ワース (feat. スティーヴン・スティルス) *、12. プライズ・ファイト・ラヴァー *、13. 愛に全てを捧ぐ (オーケストラ・ヴァージョン feat. イメルダ・メイ)* 
*日本盤ボーナストラック

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