8年ぶりのソロ・アルバム「Resonate」

昨年、久しぶりにソロとして来日を果たしたグレン・ヒューズ(Glenn Hughes、Vo&Ba)、70年代にTRAPEZE、DEEP PURPLE、80年代にはPHENOMENA、パット・スロール(Gt)とのHUGHES/THRALLやゲイリー・ムーア、BLACK SABBATH等のコラボレーション、90年代以降は主にソロで活躍し、近年もソロと平行してCALIFORNIA BREED、BLACK COUNTRY COMUNION、VOODOO HILLなど精力的な活動を続けている。そのグレンが、ソロとしては約8年ぶりのニュー・アルバム「Resonate(レゾネイト)」を10/28に日本先行でリリースする。なお、同じ日にはグラハム・ボネットの新作「The Book」もリリースされる事になっている。また、新作のリリースは伴わないものの、デヴィッド・カヴァーデイル率いるWHITESNAKEも10/9にラウドパークで大トリを務める事になっており、ベテラン・ハードロック・シンガーが健在ぶりを見せつける月になりそうだ。

伝統的なハードロックに回帰したサウンド

元々はファンクやソウル・ミュージックを好むグレンで、ソロ・アルバムの中には、そういった音楽の要素を盛り込んだ事もあったが、本作はグラハム同様にファンが求めるハードロック路線のアルバムとなる。新作から先行で公開された新曲"Heavy"は、伝統的なハードロック・テイストに溢れたナンバーで、今年65才になったとは思えない、パワフルでソウルフルなヴォーカルを聴かせてくれる。
グレンと言えばかつては、ドラッグ、アルコール、過食症といった問題を抱えており、それが原因で数々のバンド、プロジェクトを短命に終わらせてきた過去の持ち主だが、90年代にソロ活動を中心にカムバックを果たしてからは、過去の問題が嘘の様な素晴らしいパフォーマンスを見せてくれている。不摂生を繰り返してきたにもかかわらず、その声、演奏は今でも全盛期そのままで、容姿も年齢を感じさせない。まさに神に選ばれし才能の持ち主という他は無い。
なお、本作には昨年ツアーを共にしたダグ・アルドリッジ(Gt)は参加しておらず、ソレン・アンダーセン(Gt)、ポンタス・エングボリ(Dr)、ラッキー・ドリー(Key)という布陣がグレンを支えている。また、グレンと親交が深い、RED HOT CHILI PEPPERSのチャド・スミス(Dr)も"Heavy"、"Long Time Gone"に参加している。初回限定盤にはDVDが付属し、ドキュメンタリー、PVが収録されている。

Resonate / グレン・ヒューズ

1. Heavy、2. My Town、3.Flow、4. Let It Shine、5. Steady、6. God Of Money、7. How Long、8. When I Fall、9. Landmines、10. Stumble & Go、11. Long Time Gone、
12. Nothing's The Same (初回盤限定・ボーナストラック)、13.When I Fall(アコースティック、日本盤ボーナス・トラック)