ヨラン・エドマンの新プロジェクトCRY OF DAWN

80年代にMADISONで人気を博し、その後、ジョン・ノーラムやイングヴェイ・マルムスティーンのシンガーとして活躍した、北欧メタルを代表するベテラン・シンガー、ヨラン・エドマン(Goran Edman)が、新しいAOR、メロディック・ロック・プロジェクトCRY OF DAWN(クライ・オヴ・ドーン)をスタートさせ、1stアルバム「Cry of Dawn」をリリースした。北欧のメタル・シンガーといえば、透明感のあるハイトーンがイメージされるが、そのイメージを作り出したのがヨランといっても過言ではない。まさに、Mr.北欧ヴォイスと言える存在だ。そして、その美声は現在でも健在である。

オール・フォー・ヨランを実現したプロジェクト

このCRY OF DAWNは、そのヨラン・エドマンというシンガーの素晴らしさを存分に引き出すべくスタートしたプロジェクトだ。ヨランの為に集められたソングライティング・チームがヨランが歌うことを念頭に曲を書き、Michael Palace (Gt&Ba)、Sören Kronqvist(Key)、Daniel Flores(Dr&Key)のプレイも、それぞれが素晴らしい演奏をしながらも、やはり中心がヨランの歌に置かれている。才能豊かなシンガーであるからこそ、多くのミュージシャンに必要とされ、ギタリストのリーダー・バンドや、既存のバンドへの加入といった形で長くキャリアを積んできた。しかし、ここまでヨランの歌を中心に制作されたアルバムは、30年を超えるキャリアの中で初めてではなかろうか?まさに「オール・フォー・ヨラン(全てはヨランの為に)」、ヨラン・エドマンというシンガーのキャリアの集大成と呼べるアルバムだ。

Cry of Dawn/ CRY OF DAWN feat. Goran Edman

1.Chance、2.Listen To Me、3.When Right Is Wrong、4.Tell It To My Heart、5.Light A Light、6.Can’t Go On、7.Building Towers、8.Hands Around My Heart、9.Life After Love、10.Yearn、11.Tell Me、12.Building Towers(acoustic version, ボーナス・トラック)