ヴィニー・バーンズ(Gt)が復帰したDAREがニュー・アルバムをリリース

イギリスを代表する伝説的ハードロック・バンドTHIN LIZZYの元キーボード・プレイヤー、ダーレン・ワートン(Darren Wharton、Key/Vo)率いるメロディアス・ハードロック・バンド、DARE(デアー)が、ニュー・アルバム「Sacred Ground」をリリースした。純粋な新作としては2009年の「Arc of the Dawn」以来7年ぶりで、本作から、初期のDAREに在籍し、TEN等で活躍したギタリストのヴィニー・バーンズがバンドに復帰している。

円熟したオトナのブリティッシュ・ハードロック・アルバム

オープニング"Home"からアルバム全編にわたって郷愁を感じさせる雰囲気で、ダーレンの味わい深いヴォーカルと、本作から復帰したヴィニーのギター・メロディが絡み合う美しい曲が満載だ。全体的に落ち着いた雰囲気のオトナのブリティッシュ・ハードロックを聴かせてくれる。ブリティッシュ・ハードロックの重鎮、ボブ・カトレイのMAGNUMも円熟の雰囲気を持ったバンドだが、DAREの本作はAOR的で、MAGNUMのそれとは一味違った円熟味がある。
ダーレンは、スコット・ゴーハムが主導で再結成されたTHIN LIZZYに参加し、その後、BLACK STAR RIDERS(BSR)の曲作りにも加わっていたが、DAREの活動を優先させるためにバンドへの合流は見送っていた。THIN LIZZYの遺伝子を受け継ぐバンドとして注目されたBSRの活動を見送ってまで、ダーレンがDAREを続けて作り上げた本作は、正にメロディアス・ハードロック・ファン必聴の傑作アルバムと言える内容だ。

Sacred Ground / DARE

1. Home、2. I'll Hear You Pray、3. Strength、4. Every Time We Say Goodbye、5. Days Of Summer、6. On My Own、7. Until、8. All Our Brass Was Gold、9. You Carried Me、10. Like The First Time、11. Along The Heather