LOUD PARKにも参戦するスーパー・バンド

GUNS N' ROSESのリチャード・フォータス(Gt)、ディジー・リード(Key)の脱退後、ダグ・アルドリッジ(Gt。元WHITESNAKE、DIO、LION)を迎えて新編成となったTHE DEAD DAISIES(ザ・デッド・デイジーズ)がニュー・アルバム「Make Some Noise」をリリースした。現在のライン・ナップは、バンド創設メンバーのデイヴィッド・ローウィー(Gt)、ジョン・コラビ(Vo、元MOTLEY CRUE)、ブライアン・ティッシー(Dr、元WHITESNAKE)、マルコ・メンドーサ(Ba、元WHITESNAKE、BLUE MURDER)という布陣だ。アルバム・リリース前から今年のLOUD PARKで来日を果たす事が早々と決定し、強力ラインナップへの期待の高さを伺わせる。

ジョン・コラビのヴォーカルに注目!

MOTLEY CRUE、WHITESNAKEといったビッグ・バンドに在籍したメンバーが集まった所謂スーパー・バンドと言える編成のバンドだが、過去のバンドの音楽性とはほぼ無関係で、不変のクラシック・スタイルをテーマとしてきたTHE DEAD DAISESスタイルのHRを聴かせてくれる。敢えて「~っぽい」という言い方をするなら、AEROSMITHに近いと言える。キーボードのリードが抜けた為、よりギター・オリエンテッドの音楽となりハードさが増した感じもするが、音楽性そのものは、前作「Revolution(2015年/日本未発売)」から大きく変わっていない。

タイトル・トラック"Make Some Noise"に若干、コラビ時代のMOTLEY CUREを思わせる部分が無きにしも非ずで、"Fortunate Son"などもMOTLEY CRUE的な感じがする。それだけ全体としてジョンのヴォーカルの個性が際立っているアルバムという印象だ。90年代にヴィンス・ニールの後任としてMOTLEY CRUEで一枚のアルバムを残したものの、アルバムの出来とは別の次元で低評価を受けてしまい、その後のキャリアもパっとしないコラビが、ようやく本領を発揮したと言えるアルバムだ。メンバー編成的に継続性には”?”が付く部分もあるが、是非、今後もこの路線で頑張って欲しい!

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