2年ぶりの来日が決定

プログレッシヴ・ロックの大御所YES(イエス)の2年ぶりの来日公演が決定した。11月に東京、大阪、名古屋で合計6公演が行われる。昨年、唯一のオリジナル・メンバーであったクリス・スクワイアを失ってしまったYESの現在の編成は、スティーヴ・ハウ(Gt)、アラン・ホワイト(Dr)、ジェフ・ダウンズ(Key)、ジョン・デイヴィソン(Vo)そして、ビリー・シャーウッド(Ba)というラインナップで、来日もこのメンバーとなる予定だ。
70年代の全盛期の頃から絶え間なくメンバー・チェンジを繰り返してきたバンドではあるが、ジョン・アンダーソン、クリス・スクワイアという核となるメンバーが不在となってしまった現在のYESをどうとらえるか?複雑な思いを抱くファンも多いと思われる。しかし、それでもアルバムのリリースは無いものの、現在の編成で2年間もツアーを行っているという事実が、現在の編成でプレイされるYESの音楽を求めるファンが数多く存在するという事を証明している。

70年代前半のベストセレクション

最近のツアーでは、ジョン・アンダーソン不在の時代にリリースした「DRAMA(1980年)」の再現を行っていたYESだが、今回の来日は別のセットリストが用意される事になっている。「Tales from Topographic Oceans(1973年、邦題:海洋地形学の物語)」に収録の"The Revealing Science of God (神の啓示)"、"Ritual(儀式)"の再現と、全盛期のライヴアルバム「YESSONGS(1973年)」からのベストセレクションとされている。「海洋地形学の物語」はLP2枚組で全4曲という大作で、"神の啓示"、"儀式"はそれぞれが20分を超える曲である。「YESSONGS」はLP3枚組で、名盤と名高い「Close to the Edge(危機)」の時期のベスト・ライヴで、YESのライヴでは定番の曲が目白押しのアルバムだ。あまりライヴで演奏されてこなかった「DRAMA」の再現を日本でも期待したい気持ちもあるが、今回のライヴも初期の名曲揃いの充実のセットリストになるのは間違いない。

YES ジャパン・ツアー2016

11月21日(月)・22日(火)・28日(月)・29日(火)
東京・Bunkamuraオーチャードホール 18:30 open/19:00 start

11月24日(木) 
大阪・オリックス劇場 18:00 open/19:00 start

11月25日(金) 
名古屋・ZEPP NAGOYA 18:00 open/19:00 start

チケット等詳細:UDOオフィシャルHP

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