CD化希望の声が上がるほど話題

EGO-WRAPPIN'のヴォーカルで作詞作曲も行う中納良恵は、1974年大阪府に生まれた。大学でピアノを専攻し、所属していた軽音サークルではキーボードを担当していた。ヴォーカルとなったのはEGO-WRAPPIN'を結成してからである。

EGO-WRAPPIN'は1996年に中納良恵とギターの森雅樹で結成された。1998年、ファーストアルバム「BLUE SPEAKER」でデビュー。2001年リリース「〜Midnight Dejavu〜 色彩のブルース」、2002年リリース「くちばしにチェリー」がロングヒットし、一躍有名となる。「くちばしにチェリー」は2002年にドラマ「私立探偵 濱マイク」の主題歌に起用される。

EGO-WRAPPIN'としての活動と並行してソロ活動も開始し、2007年にアルバム「ソレイユ」をリリース。東京スカパラダイスオーケストラなど様々なアーティストの作品に参加し、ヴォーカリストとして高い評価を得ている。スバルCROSSOVER7のCMで1995年リリースThe Cardigansの「Carnival」をカバーしている。CD化希望の声が上がるほど話題となっている。

中納良恵の歌声は、一つのジャンルに絞れない独特の世界感が魅力である。EGO-WRAPPIN' AND THE GOSSIP OF JAXX名義で発表した「ルパン三世・愛のテーマ」はJazz、TOKYO No.1 SOUL SETとのコラボレーションで歌った「みずいろの雨」は昭和歌謡を歌っている。また「異邦人」もカバーしているが、こちらは原曲にも負けない、異国情緒溢れる楽曲となっている。こういった幅広いジャンルを歌っても、どれも中納良恵の世界が表現されている。

野性的でパワフルな歌声も魅力だか、7年ぶりのリリースとなる、2015年発売のソロアルバム「窓景」では、恋しい切ない気持ちを歌ったバラード「濡れない雨」も収録されている。これからも眼が離せない、カッコイイ!ヴォーカリストである。