rainbow japan 84

RAINBOWラスト・ライヴ映像が遂に登場

来年のロック・プロジェクトについての詳報が待たれるリッチー・ブラックモアが、84年に行ったRAINBOW武道館公演が遂にオフィシャル映像としてDVDリリースされる事となった。このツアーの後、第二期DEEP PURPLEが再結成された為、この武道館ライヴはRAINBOWのラスト・ライヴとして有名だ。当時のメンバーは、ジョー・リン・ターナー(ヴォーカル)、ロジャー・グローヴァー(ベース/DEEP PURPLE)、デイヴ・ローゼンタール(キーボード)、チャック・バーギー(ドラム)。このライヴは80年代にビデオ・テープとレーザーディスクでリリースされており、これを元にした比較的質の高いブートレグも多数出回っている。また、オフィシャル映像作品の「THE FINAL CUT」にも一部の曲は収録されている為、秘蔵映像という内容ではない。しかし、メーカーインフォによればオリジナル・フィルムを元に映像、音声ともにデジタル・リマスターが施されているとの事なので、その仕上りが期待される。

リッチー、圧巻のギター・プレイ

この時期のRAINBOWの状況については、後にリッチーを含む当時のメンバーによって様々な形で語られているが、リッチーの気持ちはDEEP PURPLE再結成に向けられており、RAINBOWをこのツアーで解散させるという事は既定路線だった様だ。ジョー・リン・ターナーも既にソロ・アルバムを作る計画があったという話もある。これが最後のRAINBOW、そんな気持ちで武道館のステージに立っていたであろうリッチーのプレイは気迫に満ちており、特にI Surrenderのエンディングのギター・ソロは圧巻だ。

貴重映像がリマスターで甦る

武道館公演だけで実現したDifficult to Cure(邦題:治療不可)でのオーケストラとの共演や、このツアーの前にリリースされ、ここでしか聴くことができない「Bent Out of Shape(邦題:ストリート・オブ・ドリームス/83年)」収録曲のライヴテイク等、貴重な映像がリマスターで甦るのは嬉しい限りだ。なお本作と同時にDEEP PURPLEデビューからBLACKMORE’S NIGHTまでの歴史を総括した映像作品「THE RITCHIE BLACKMORE STORY」もリリースされる予定となっている。