アコースティックギターをかき鳴らし、ストリートで鍛えた伸びやかな歌声で観客を魅了するシンガソングライター森恵。関ジャニの仕分け∞でカラオケの点数を競う企画に出演していたので、ご存じの方も多いのではないだろうか。

1985年生まれ、広島県福山市出身。15歳からストリートライブを始める。学業の理由から休止していた期間もあるが、短大卒業後に本格的にストリートライブを行い、圧倒的な歌唱で注目を集める。森恵と言えばアコースティックギターの弾き語りスタイルだが、このスタイルはストリートライブ開始当初からのものである。

2005年12月にインディーズデビュー、そして2010年7月にシングル「キミ」でメジャーデビューを果たした。「10年後この木の下で」「星に願いを」などのオリジナル曲を発表。ライブ活動を精力的に行い、テレビ東京木曜8時のコンサートやNHK新・BS日本のうたにも出演した。今年インディーズデビュー10周年を迎え、森恵 10th ANNIVERSARY ACOUSTIC LIVE TOUR 2015を行っている。

森恵はテレビや自身のUstream放送で披露されるカバーの上手さに定評がある。コピーではなくカバーを歌えるというのは、歌唱力の高さ・表現の幅広さの証明なのではないかと思う。Ustream放送では「ルビーの指輪」など往年の名曲から、T.M.Revolutionの「WHITE BREATH」といった楽曲もギター1本のみでカバーとして成立させてしまう。

オリジナル曲は「愛せない人」といったバラードから、Jazzyな「ハンターグリーン」などカッコイイ一面も魅せてくれる。ストリートの雑踏をかき消すほどパワフルで、時に優しく切なく響く歌声は一聴の価値がある。これからも目が離せない女性シンガーの一人である。