WIGELIUSのセカンド・アルバムが登場

メロディアス・ハードロックの宝庫、北欧スウェーデンに現れた才能豊かな期待の新星、WIGELIUS(ウィゲリウス)の2012年以来となる、セカンド・アルバム「Tabula Rasa(タブラ・ラサ)」が登場した。バンドの中心である、シンガーのアンダース・ウィゲリウスは、スウェーデンのTVのオーディション番組で見出された経歴の持ち主で、歌唱力は当然として、ルックスでもアピールできる期待の若手シンガーだ。
こういったメロハー・バンドの場合、バンド自体は経歴が浅くても、メンバーは80年代の音楽にリアルタイムで接してきたベテランが多いが、このWIGELIUSは正真正銘(?)の若手バンドだ。にも関わらず、音楽性は一言で言えば80年代後期〜90年代前半のDEF LEPPARDやを強く感じさせる作風で、懐かしさを感じさせる素晴らしいメロディアス・ソングが数多く収録されている。

ウィゲリウス兄弟の非凡なソング・ライティング・センス

勿論、WIGELIUSは、単純に80年代の音楽を模倣しているのでもなければ、STEEL PANTHERの様なオマージュ的な楽曲でも無い。元々、アンダースと、実兄でドラマーのエリックのウィゲリウス兄弟は、ソングライターとしても活躍しており、その非凡なソングライティング能力は高く評価されている。当然、本作の楽曲もメイン・ソングライターはウィゲリウス兄弟だ。北欧というよりはブリティッシュやアメリカンな雰囲気を漂わせる曲が多く、80年代AORのリスナーにも強くアピールする事だろう。本編、ラストのバラード’Ma Cherie'はウィゲリウス兄弟の作品では無いが、アンダースの素晴らしいヴォーカルを聴くことができる。