2日間、5時間超のライヴを収録した大作

元SPOCK’S BREADのニール・モーズが昨年行った、Morsefest!のパフォーマンスを収録したライヴ作品が登場した。2枚組アルバム「Testimony(証言/2003年)」と「One(2004年)」の両作品を2日間にわたって完全再現し、アンコールも含めて48曲、ボーナス映像のドキュメンタリーも収録されている5時間以上の大作だ。ブルーレイ2枚組、またはCD4枚組/DVD2枚組の2種類がリリースされている。

歌、キーボード、ギターと全力疾走のライヴ

クレジットされているメンバーは、元DREAM THEATERのマイク・ポートノイをはじめ総勢20人。その他にゲスト・ミュージシャンやダンサーも登場する。ニールとマイクは、他にもTRANSATLANTICやFLYING COLORSで活動を共にしており、現代のプログレ・シーンでは最強コンビとも言える存在だ。本作はニール・モーズのソロ・バンド名義である為、ライヴの主役はもちろんニールだ。ステージ中央に自分のキーボードを置き、歌、キーボード、そしてギターと忙しい。キーボードもギターも別にバックアップ・ミュージシャンがいるが、ニールも歌いながらのリズム・パートからソロ・パートまでプレイする。キーボードをプレイしない時は、ステージを動き回って客席を煽る等、長丁場のステージを全力疾走という感じだ。もちろん、ニール以外のメンバーもそれぞれに見せ場が用意されており、プログレ系のライヴならではの長いインスト・パートもある。その中でもやはりマイク・ポートノイは「特別扱い」という感じでドラム以外に歌やトークの見せ場も設けられている。

アットホームな雰囲気の作品

大所帯のバンドにしては、キャパシティはそれ程広くない会場であり、客席とステージの近さは画面越しにも伝わってくる。ライヴ会場のアットホームな雰囲気を味わえる雰囲気の作品である。