ニュー・アルバム制作中のBELLFASTが1年3ケ月ぶりに復活！
11月29日吉祥寺クレッシェンドで行われた「SEVENTH SON presents "PURE METAL SPIRITS vol.5" -SEVENTH SON 15th Anniversary SPECIAL 3man Live-」のメイン・アクト2番手として、ジャパニーズ・フォーク・メタル・バンドBELLFAST(ベルファスト)が登場した。BELLFASTがライヴを行うのは昨年8月のスウェーデンのハードロック・バンドOVERDRIVEの来日公演以来、1年3ケ月ぶりだ。現在、来年春にリリース予定のニュー・アルバム制作の真最中という事で、この日のライヴも次作に収録予定の新曲を交えたセットリストとなった。
BELLFASTの音楽観を見事に表現したステージ
ライヴはアルバム「INSULA SACRA」のオープニングどおり、Bell’s Airからスタートした。アイルランドの歴史、文化をテーマとするバンドらしい壮大でツイン・ギターのハーモニーが美しいこのインスト・ナンバーはThat’s Irelandへと続いていく。アイルランドの風景が目に浮かぶような雄大なアレンジのナンバーをヴォーカルの西野が高らかに歌い上げる。そして3曲目は新作に収録予定のAncient Celtic Fireだ。ミドル・テンポのリズムにアイリッシュ的な美しいメロディが重なる印象深い曲だ。途中のパートにはフルートのソロも登場する。各メンバーの表現豊かなパフォーマンスによって、BELLFASTの音楽観がステージで見事に再現されていく。
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力強い声で高らかに歌い上げるタイプのシンガー西野、狩野・新井の美しいツイン・リード、ヴァイオリンsasuke、フルートYumikoの各メンバーが奏でる印象深い美旋律の数々が、展開の激しいNWOBHM的なハードロックをベースとした曲の中にバランス良く組み込まれる。そして、ハードロックでは珍しくフレットレスにこだわる松本のベースと手数とパワフルさが同居する榊間のドラムのリズム・セクションがそれを支える。他のハードロック・バンドには無い様々な特徴が独特のメロディを持つ強力な楽曲と組み合わさる、そのオリジナリティがBELLFASTの魅力だ。NWOBHMとアイルランド音楽はBELLFASTのルーツを語るときに必ず出るキーワードだが、それだけではないプログレッシヴな要素も感じ取る事ができる。
ニュー・アルバムの充実度を期待させる新曲も登場！
続くSign of the Paganheartも次作に収録予定の曲で、4曲目にして初のスピード・チューンだ。疾走感あふれる曲の中にも、途中リズムチェンジを繰り返し、美しい展開のギター・ソロが組み込まれている。一筋縄ではいかない曲だ。曲はそのまま前作からの大作The Lone Horsemanへと続く。オープニングにフルート、ヴァイオリンのソロをフィーチャーしたCeltic Drumと共に、西野が表現力あふれる歌声を聴かせる。そして、美しいメロディを堪能した客席を、キラー・チューンDeadly Oathが一気にヒート・アップさせライヴはエンディングへ向かって加速する。
アルバム「INSULA SACRA」のエンディングを飾るドラマチックな名曲Winds of Timeが本編の終了の様な形で演奏され、更にアンコール的に新曲Sword of Victoryが披露されライヴは終了した。
この日のライヴで披露された3曲の新曲を聴いただけでもニュー・アルバムの充実度は容易に想像できる。3月のリリースが待ちどおしい限りだ。
なお、前回のライヴから1年以上の間が空いたBELLFASTだが、次回のライヴは早くも12月20日に行われる。屍忌蛇率いるVOLCANO等と共にTokyo Dark Fest（新宿MARZ)に登場する。その後のライヴ予定は発表されておらず、アルバム制作に集中する事も考えられるので、次回のライヴも是非チェックしていただきたい。
Vo西野、Bass,リーダー松本のインタビューを近日公開予定です！
ご期待ください。
11/29 吉祥寺クレッシェンド セットリスト
1. Bell’s Air、2. That’s Ireland、3. Ancient Celtic Fire (new)、4. Sign of the Paganheart (new)、5. The Lone Horseman、6. Celtic Drum、7.Deadly Oath、8.Winds of Time、9.Sword of Victory (new)
BELLFASTライヴ・インフォメーション
12/20 東京・新宿MARZ Tokyo Dark Fest
チケット等、詳細 BELLFASTオフィシャル・ホームページ
