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Dragon Ashのフロントマンであるkjがソロプロジェクトをスタートさせた。

Dragon Ashはヒップホップ、ロック、ラテンなど様々な音楽を取り入れたミクスチャーロックバンドで、1997年のデビューから常に進化を続け日本の音楽シーンを引っ張ってきたバンドと言えるだろう。そんなDragon Ashのkjが降谷建志としてどんな音楽を聞かせてくれるのだろうか。

ソロプロジェクト第1弾として発表されたアルバム“Everything becomes The Music”は全楽曲を降谷建志自らが作詞作曲し、レコーディングのためのすべての楽器演奏もひとりで行っている。アルバムを聴いた印象として、思っていたよりいい意味で力の抜けた優しい音楽だと感じた。歌い方もDragon Ashの力強さとは違う、心地よさがある。

1stシングルとしてリリースされた“Stairway”を聴いて、落ち着いたアルバムになるのかと思ったが、面白かった。ロックであることに変わりはないのだが、ロックチューンの中にふと降谷建志の優しい歌声と美しいメロディラインが垣間見える。Dragon Ashの顔として走り続けた彼はデビュー当時の10代の荒削りな印象が残りがちだが、実はとても熱い男で、音楽を愛しており、音楽を愛する人も大切に思っているのだ。

2015年7月に行われたツタロック×Kenji Furuya Presents “Dance With Wolves”にて、「いろんな音楽があって、繋がっていって。好きなだけなんだけど、若いバンドマンが食えるようになって、生活していけたらいいなと思います。」と語っている。どんな音楽にも共通して言えることだが、好きな音楽はぜひ一度ライブに足を運んでもらいたいと思う。CDやパソコンから聞こえてくる音とは違う何かを感じることができる。

音楽家降谷建志として、今彼が何を伝えたいのか。早く2枚目のアルバムを制作しソロツアーに出たいと語る降谷建志に今後も注目していきたい。