WGT_Vinyl Moon

来場者参加型のレコードイベントとは?

11/8日曜日、小雨の降りしきる渋谷の外れに異様な熱気に包まれるイベントがあった。

WGT

この日、渋谷、恵比寿、そして代官山のちょうど中間地点に位置するカフェ&ダイニング“WGT”(WEEKEND GARAGE TOKYO)にて来場者参加型のレコードイベント“Vinyl Moon:record people meeting”が開催された。来場者はスポンサーであるBLUE MOONのビールを片手に、レコードを聴いたり、買ったり、触れたりすることができる。それまでレコードに触れてなかった若者でも、既にレコードを趣味としている人でも、あらゆる人が気軽にレコードを楽しめるようなイベントとなっていた。

一度は味わうべき!レコードの魅力を体感

レコードセール

多くの人が目的としていたのはレコード・フリーマーケットであろう。ディスクユニオン、HMV、だるまやといったショップがレコードの出張販売を行っており、店内では並べられたレコードを真剣にパタパタとジャケットをめくりながら探す人が多く見られた。CDより大きなサイズのレコードジャケットはビジュアル的にもよりそのアートさを実感することができ、見るだけでも楽しさがある。レコードの持つ大きな魅力のひとつである。

レコードプレイヤー

また買ったレコードをすぐに聴けるコーナーも設けられていた。店内奥にソファーとともに置かれたTADのハイエンドオーディオで、自分の買ったレコードを流そうと順番待ちをする人も多く、レコード特有の低音の効いたハイクオリティーなサウンドが店内のBGMを担っていた。

入り口付近には、レコードプレイヤーが並ぶ視聴ブースも設置されていた。どれも最新のレコードプレイヤーであるが、1万円前後の価格帯のものもある。中にはアナログなレコードの印象を刷新するようなBluetooth対応の機器もある。ヘッドフォンでの試聴は、レコード特有の若干のノイズ感も含めて生音のような音楽に浸ることができる。

レコード加工

その他にもレコード盤のリサイクルによって壁掛け時計や名刺入れなどを作るレコード好きにはたまらない実演販売や、レコードお悩み相談室、プレゼント抽選会が行われイベントは終始盛り上がりをみせた。WGTの明るくアットホームな雰囲気も手伝って、イベントは混み合っている中でもとても居心地がよく、自然体で楽しめるものとなっていた。やはり40代ほどの男性が主な来場者層であったが、若い女性などの姿もあった。

レコードによる上質な音楽を聴きながら各々が会話や食事を楽しんでいた姿は、生活の一部に音楽があることを再認識させられる素敵な光景であった。みなさんも一度レコードに触れてみて、普段とは一味違う音楽の楽しみ方を味わってみてはいかがだろうか。