D_DRIVE

D_DRIVE/L to R: Shimataro(B),Yuki(G),Chiiko(D),Seiji(G)

D_DRIVEが、初来日を果たしたニール・ザザのジャパン・ツアーに帯同

日本のハードロック・インスト・バンドD_DRIVEが、初来日を果たしたニール・ザザのジャパン・ツアーに帯同し、大阪(10/24)、東京(10/25)の2公演を行った。

東京公演が行われた両国SUNRISEは、オープニングを務めた台湾のグループの演奏の時点で、ほぼ満員、後ろからではステージがあまり見えない状態になっていた。

通常のインスト・ライヴの域を超えたステージを展開

台湾のグループは、フル・バンドではなくカラオケをバックにギターやキーボードを演奏するデモ的なステージだった事もあり、場内には、少し落ち着いた雰囲気が漂っていたが、セットチェンジが始まりD_DRIVEの出番が近づくにつれて、だんだん場内が盛り上がっていくのが感じられた。

そして、BGMがSEに変わりD_DRIVEが登場、ステージ中央のお立ち台に上がったYukiが開口一番、オープニングのDrive in the Starry Nightを全開でプレイし始めた瞬間、一気に会場がヒートアップした。Attraction 4D、M16と勢いのある曲を連発し、SeijiとYukiは随所で息の合ったツイン・ギターのフレーズを披露する。後ろの観客にも良く見えるように、準備したのだろうか?キメのフレーズでは、SeijiもYukiもお立ち台にあがり、次々と難易度の高いフレーズを繰り出していく。単なる技巧ではなくD_DRIVEの技は「魅せながら聴かせる」そんな意図で組み立てられた様な、見栄えのするフレーズ、という感じがした。コール&レスポンスを交えて、観客を煽る様子は、通常インスト・ライヴの域を超えたものだ。

D_DRIVE

ニール・ザザのファンも引き付けたD_DRIVEの魅力

D_DRIVEが実力も実績も十分のバンドとはいえ、2週間後に東京でワンマン・ライヴを控えており、今回のライヴはニール・ザザがメイン、チケット代も海外アーティストという事で若干割高、という事を考えれば、満員の観客の大半はニール・ザザのファンだったと思われる。しかし、ニールのギター・インストが好きで会場に足を運んだファンであれば、YukiやSeijiがステージ中央のお立ち台に立って、超絶フレーズを弾きまくる姿に目を奪われずにはいられないだろう。しかもD_DRIVEの曲は、テクニカルでありながら同時にキャッチーな要素もあるので、曲をあまり知らなくても楽しめる強みがある。曲を知る人も知らない人も関係なく、D_DRIVEが会場全体を制圧するのに、それ程の時間は必要としなかった。ギターだけではなく、リズム・セクションも強力だ。ShimataroのベースとChiikoのドラムは、変化の多いギター・フレーズを上手く支えつつ、曲によっては手数の多いプレイや、変則リズムで曲にアクセントを加えていた。

まもなくリリースとなる3rdアルバム「R」からの新曲を交えながら、Screw Driverで幕を閉じた約1時間のセットは、一瞬たりとも目が離せないまま、あっという間に過ぎ去ったという感覚だ。もっと観たい!そう思わずにはいられない余韻と強烈なインパクトを残して、D_DRIVEはステージを後にした。

・ニール・ザザの東京ライヴ・レポート、LiveLand向けの特別インタビュー(ニール・ザザ、D_DRIVE Seiji)を順次掲載予定です!

D_DRIVE セットリスト(2015/10/25 東京・両国SUNRISE)

-SE- 1. Drive in the Starry Night、2. Attraction 4D、3. M16、-MC-、4. Mr.Rat Boots、5. Now or Never、6. Cassis Orange、-MC-、7. 1,000,000hp、8. Russian Roulette 、9. Screw Driver

D_DRIVEライヴ情報

2015/11/6(金) 東京・SHIBUYA O-WEST / TOKYO MX 「LIFE is V」Presents D_DRIVEワンマン・ライヴ

詳細:2015 D_DRIVEワンマン

上記以外のライヴ・スケジュール、D_DRIVE情報:D_DRIVEオフィシャル・ホームページ