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歌って踊れる女性の憧れ

安室奈美恵と言えば、90年代後半のギャル全盛期に女子高生から絶大な人気を誇り“アムラー”という流行語を作り出し、一大ブームを巻き起こした。1998年に長男を出産し、2000年にライブ活動を再開する。時代の流れとともにギャルは減り、メイクやファッションも進化していくが、今でも彼女は多くの女性の憧れであり、言わずと知れたファッションリーダーである。

CM出演が多く、テレビで見かけることは多いが、歌番組などの出演は減りコンサート活動をメインとしている。2003年以降毎年40公演程度のツアーで全国を回っている。

そんな彼女は今年で38歳。1児の母で、アラフォーに差し掛かっているとはとうてい信じがたいスタイルだ。信じがたいのはその外見だけではなく、コンサートで見せるパフォーマンスにもある。安室奈美恵のコンサートはMCがほとんどないことで知られている。多くのアーティストは曲と曲の間にトークが入り、オーディエンスとのコミュニケーションであったり、曲の紹介をしたりするが、彼女のコンサートにはそれがほとんどない。MCが苦手…というのもあるようだが、彼女は歌と踊りを大切にしており、それを見てほしいという気持ちがあるのだということ。何より、MCもはさまずにあれだけ歌って踊れることが素晴らしい。日本であそこまで歌って踊れる女性はおそらく彼女くらいなのではないだろうか。

彼女が作り出す世界観でコンサートがひとつのショーになっているように感じる。これだけのクオリティを維持し続けるには相当な努力をしているに違いない。変わらないというより、年々美しく、魅力を増していくような彼女は、まさに憧れである。9月5日から「namie amuro LIVEGENIC2015-2016」がスタートしており、全国15か所44公演が予定されている。超人安室奈美恵が作り出す最高のステージはこれからも多くのファンを魅了し続けるのだろう。