伝説のプログレッシヴ・ロック・トリオ、エマーソン・レイク&パーマー(Emerson Lake & Palmer,ELP)が遺した輝かしい作品群を総括した、豪華なボックス・セット「Fanfare 1970-1997」が、9/29にリリースされる。現在、海外のオフィシャル・サイトで予約受付が行われている。本ページ下にリンクあり。ボックス・セットの中身は以下のとおりだ。

オリジナル・アルバム・リマスターCD「Emerson Lake & Palmer(70)」「Pictures at an Exhibition(展覧会の絵,71)」「Tarkus(71)」「Trilogy(72)」「Brain Salad Surgery(恐怖の頭脳改革,73)」「Welcome Back, My Friends to the Show that the Never Ends(2枚組,74)」「Works vulume 1 (2枚組, 77)」「Works volume 2(77)」「Love Beach(78)」「Black Moon(92)」「In the Hot Seat(94)」

未リリース3枚組ライヴLP「Live at Velodromo Vigorelli, Milan, Italy 4th May 1973 & Stadio Flamino ,Rome, Italy , 2nd May 1973」

未リリースライヴCD「Live at Pocono International Raceway , Long Pond,PA USA 9th July 1972」「Live at Waterloo Concert Field , Stanhope , New Jersey USA 13th August 1992」「Live at Birmingham Symphony Hall , UK 27th November 1992」「On the BBC The Old Grey Whistle Test 1979, PoP Goes Summer 1993」「Live at Elysee Montmartre ,Paris France 2nd July 1997」

ブルーレイ・オーディオ「Emerson Lake & Palmer(2012 Steven Wilson)」「Tarkus(2012 Steven Wilson)」「Trilogy(2015 Jakko M Jakszyk)」「Brain Salad Surgery(2014 Jakko M Jakszyk)」ステレオ&5.1サラウンド・ミックス

リマスター7インチ・シングル「Lucky Man / Knife Edge(70)」「Fanfare for the Common Man / Brain Salad Surgery(77)」

その他、ハード・カバー・ブックレット、ポスター、ピン・バッジ等

emersonlakeandpalmer.pmstores.co (詳細、予約サイト 英語)

あくまでもエマーソン・レイク&パーマー名義のボックス、という事で、メンバーのソロ活動、あるいは、THE NICEや、EMERSON LAKE & POWELL、THREEといった別バンドの音源は含まれていない。オリジナル・アルバムのリマスター音源は個別リリースもあるので、ファンのお目当ては未リリースのライヴ音源がメインとなるだろうか?しかし、今回のライヴ音源は再結成後が中心で、かつELPのライヴ音源は様々な形でリリースされ尽くした感があり、目新しさに欠ける感は否めない。寧ろ、既発ではあるが現在では入手が難しくなっている、初期の作品のサラウンド・ミックスがブルーレイ・オーディオで纏めて入手できる事に有難みを感じるファンの方が多いかもしれない。音源以外のグッズ系に価値を見出せるファンにとっては嬉しいメモラビアは盛りだくさんだ。

価格は152英ポンド、本記事掲載時のレートで22,000円程度なので、他のボックス・セットと比較しても良心的な価格と言える。